本年度活動方針
仲間とともに
未来を切り拓く
一般社団法人田村青年会議所
2026年度 副理事長・委員長所信
ひとづくり委員会

ひとづくり委員会
副理事長
村上 真彦
田村青年会議所は、これまで多くの先人の情熱と行動力によって築かれてきました。地域を想い、仲間と共に汗を流し、理想を追い続けた先人たちの姿があったからこそ、今の私たちがあります。その想いを受け継ぎ、次の時代へとつないでいくことが、今を生きる私たちの責任であり、誇りでもあります。
しかしながら、近年は会員の減少という厳しい現実に直面しています。仲間の減少は、活動の継続 や地域への発信力、そして地域貢献、地域活性の原動力にも大きな影響を与えています。だからこそ 今、私たちはもう一度原点に立ち返り、志を共にする仲間を増やすことに真剣に向き合わなければなり ません。会員拡大は喫緊の課題であり、未来を切り拓くための使命です。互いを認め合い、支え合い、共に成長できる関係を築くことで、組織の力は必ず強くなります。私たちは「日本の一隅を照らす」という志を胸に、地域の希望の光を再び輝かせてまいります。
そして、まちづくりはひとづくりであり、まちを動かすのは、制度や仕組みがあってこそ成り立ちますが、 それを活かし前に進めるのは人の力です。そのために必要なのが、地域全体のために連帯する公共 心と公徳心を持ち、「誰しもが田村圏を共創する一員である」という当事者意識をもって行動できる人財の育成です。自分の住むまちを誰かに任せるのではなく、自らが主役となり、まちの発展や人の成長 のために共に行動できる人財を世代を超えて増やしていくことが、田村圏の未来をつくる原動力になると信じています。
さらに、変化の激しい今の時代に求められているのは、リーダーシップの開発と成長です。リーダーとは特別な立場の人だけを指すのではなく、仲間を想い、行動で周囲を導くすべての人を意味します。自ら考え、責任を持ち、仲間を信じ、行動で示す人こそが、地域を前進させる真のリーダーだと思います。
本年度は、仲間と共に学び、支え合い、時にぶつかり合いながらも、共に成長できる場をつくります。活動の中で生まれる気づきや感動を共有し、互いを高め合う関係を築くことが、何よりも大切です。先人が積み重ねてきた想いを胸に、仲間と力を合わせ、公共心・公徳心・当事者意識を兼ね備えたリー ダーの育成に努めてまいります。
仲間と共に歩み、仲間と共に学び、仲間と共に笑い合う。その絆の中から、地域を変える力が生まれると信じています。私たちは、「日本の一隅を照らす」存在として、田村圏の未来を共に創り上げてまいります。

ひとづくり委員会
委員長
松本 幸児
想いを力に、仲間と共に
本年度、ひとづくり委員会は「会員拡大運動」と「共に地域を想い牽引するひとづくり」を実現すべく、青年会議所 の根幹である“ひとづくり”を基軸とした活動を展開してまいります。
近年の田村青年会議所は入会者が少なく会員数が減少傾向にあります。本年度は熱い想いをもった少数精鋭の16名で地域課題に向き合い地域貢献、地域活性への活動運動をスタートします。しかしながら、さらに会員が減 少すれば地域を想う人の輪も縮小しかねません。会員拡大は組織の未来を支える最重要課題であり、同時に私たち一人ひとりの学びと成長の原動力でもあります。そのため、自分たちが一緒に活動したいと思える仲間を増やし、 田村圏を盛り上げたいと考えます。
創立45年目を迎える今、私たちが仲間と共に運動を展開できるのは、先輩方が信念と情熱を持って想いをつないできたからです。私たちは原点に立ち返り、その志を受け継ぎこの時代を生きる者として未来の会員候補となる若年層や地域のリーダー層にまで想いを届け、地域を想い、共に学び合い、成長できる仲間を増やします。
まちづくりはひとづくりであり、制度や仕組みを動かすのは人の力です。私たちが今こうして豊かな暮らしを享受で きているのも、その力の結晶です。人間には「考えて行動する力」「より良くしようとする向上心」「相手を思いやる心」が備わっています。一人の力は微力でも無力ではなく、志を同じくする仲間が集まれば、大きな壁も越えられると感じ ます。まさに「意志こそ力」です。
また、地域の未来を担うためには、公共心と公徳心を育み、当事者意識を持って行動できる人財の育成が不可 欠です。ここでいう人財とは、特別な立場にある人だけではなく、仲間を想い、責任を持ち、自ら考え行動で周囲を導 くすべての人を指します。自らの意志を行動に変え、仲間を信じ、互いに刺激し合いながら成長していく人こそが、地域を前進させる真のリーダーであり、まちづくりの原動力です。
学びと体験を通じて共に感じ、共に動き、汗を流してこそ真の成長につながります。青年会議所の活動を通じて互いを尊重し高め合いながら、まちの発展や人の成長のために共に地域を支える人財を育成してまいります。
先人の情熱と歴史を胸に、私たちは「日本の一隅を照らす」という志を体現し、仲間と共に学び、共に成長する一 年を歩んでまいります。
青年会議所活動はきれいごとだけではやっていけません。本気でやるからこそ衝突もあり、苦しいこともあります。 ですがその瞬間にこそ、学びと成長を得ることができるのです。私自身、壁にぶち当たる機会が多々ありましたが立ち上がってこれたのは、言葉をかけてくれた仲間、背中を押してくれた仲間、本音で意見を言ってくれる仲間がいたからです。「本気でやるから仲間ができる。仲間がいるから本気になれる。仲間がいるから踏ん張れる。」この経験を 次の世代へとつなぎ、想いを行動に変えられる人財を一人でも多く育てることこそ、私の使命であると感じています。
これまでの感謝を行動で返すためにも、想いを力に、仲間と未来へ。人が育ち、想いがつながる。そんな一年を創ってまいります。
まちづくり委員会

まちづくり委員会
副理事長
村田 将一
近年、ウォーカブルなまちづくりを目指している市町村が増えてきています。ウォーカブルとは歩きたく なる、歩くことが楽しいという意味を持ち、単に自動車を使わないということではなく、人が安心して歩き、立ち寄り、交流を楽しめるまちの環境を整える考え方です。私たちの地域でも、車中心の生活が定着し、歩く機会が少なくなりました。移動の効率化は進んだものの、気づけば人の姿が減り、会話が減り、まちの表情から温もりが失われつつあります。
私自身、もともと景色の写真を撮ることが好きで、まちを歩くことがありました。歩いてみると、車では 気づかない景色やお店、人との出会いがあり、地域の新しい一面を発見できました。しかし、かつて賑 わっていた通りを歩くと、シャッターが下りた店が増え、人通りが少なくなっている現実にも気づきました。人が歩かなくなれば店が減り、店が減ればさらに人が歩かなくなる、そんな悪循環の中で、まちが少しずつ寂しくなっていくのを感じました。歩くという行動は、まちを知るきっかけであり、人とのつながりを育てる最初の一歩でもあります。人が歩けば、店の前で立ち止まり、誰かと挨拶を交わし、小さな交流が 生まれます。そうした小さなつながりが積み重なることで、地域の商店が元気を取り戻し、地域に賑わいが戻ってきます。さらに、歩くことは健康の増進にもつながる他、公共交通の利用促進や環境への配慮など、多方面にわたる良い循環を生み出すことにもつながります。
理想的なウォーカブルなまちは、ただ歩けるまちではなく、歩きながらこのまちが好きだと感じられる 場所があるまちです。朝、パン屋の良い匂いが漂い、おはようと自然に挨拶が交わせる。商店の前のベンチでコーヒーを飲みながら風を感じ、子どもが走り回り、知らない人同士でも笑顔で会話が生まれる。歩くたびに新しい発見があり、温もりを感じる。そんな歩くことが幸せにつながるまちが目指したいウォーカブルなまちです。そして、こうした歩くまちづくりは、都心よりもむしろ地方だからこそ実現できることが多いと感じます。広い空、豊かな自然、地域の人の顔が見える距離感。大規模な再開発をしなくても、道端の花壇や商店の前のベンチ、地元の人が集う小さなマルシェなど、日常の延長線上に歩きたく なる仕掛けをつくることができます。
実際に、全国の地方都市でも、空き店舗を改装したカフェやコミュニティスペース、生活道路のリデザ インなど、地域の実情に合わせた取り組みが広がっています。人が歩きたくなるまちをつくることは、地 域の発展に直結します。人と自然が共に健やかに育つためには、物理的な整備だけでなく、歩く楽しさと交流を生む仕組みが必要です。人が歩けば、まちが変わる。まちが変われば、人の心も変わる。そうした好循環を生み出すことこそが、人も自然も健やかに育つまちづくりにつながります。田村圏の未来 が 5 年後、10 年後も豊かであり続けるために、駅周辺を中心に人が歩きたくなるウォーカブルなまちを目指し、邁進してまいります。

まちづくり委員会
委員長
渡邊 友香里
たむらを歩こう ~居心地がよく歩きたくなるまちへの第一歩~
皆さんは、一日のなかでどのぐらい歩いて生活していますか。季節の移ろい、生き物が鳴く音の変化、花木や風の 匂い、近所の人との会話、身体の調子、悩み、ひらめきなど、まちを歩くことでいろいろな発見をすることができます。
私は、船引駅から徒歩5分ほどの場所で生まれ育ちました。小学校や中学校へは当たり前のように徒歩で通学 し、高校へも鉄道を利用、現在勤務する職場へも歩いて通勤しています。もちろん車を使用して移動することもありますが、歩くことや、公共交通機関を利用することは、車移動と同じように、私の生活の一部になっています。
しかしながら、私はもともと歩くことが好きではありませんでした。歩いて移動できることの価値を享受できておらず、 徒歩通学できない距離に住む友人が、いつも車で送迎してもらっている姿を羨ましく思ったこともありました。
そんな私が歩くことについて前向きに捉えることができるようになったのは、2018年6月に米国ニューヨーク市へ行った時のことです。マンハッタンの中心地を訪れ、まちを歩くことに対する考え方が変化しました。まちを歩けば、「その服素敵だね!どこで買ったの?」と明るい自然な会話が生まれます。まちにある公園には、都心でありながらも綺麗 な緑があふれ、近隣のオフィスなどから歩いて集まった人たちがキッチンカーで買ったランチボックスを手にベンチで 昼食をとったり、仕事帰りにお酒を飲んだり、ムービーナイトや演奏会に心躍らせます。近くにある公立図書館では、 読書や勉強することはもちろんのこと、さまざまな教室が開催され、学びを楽しむ人たちが集います。早朝や休日の 公園には、健康のためにランニングや太極拳に励む人、ピクニックをする家族やカップルがいます。ドロップインできる ジムやヨガへ行き、帰りに近くでコーヒーを飲んだり、朝食を食べながら一日をスタートさせたり、コミュニティガーデンで季節の野菜や花を育て、四季の変化をより実感する人もいます。歩いて移動できるまちのあらゆるところに、それぞれの居場所や豊かな暮らしの一部があり、その一つ一つが人々の日々の活力につながっているように感じました。
このニューヨーク市は、極端に進んだ車社会の反動から、まちの主役を「車」から「人」へと転換し、人々が多様な 活動を繰り広げることのできる居場所づくりや歩くための環境整備、公共交通機関の利用促進など、さまざまな活動・政策を通して、「ウォーカブルなまちづくり」に取り組んできた都市の一つです。
田村圏に住む私たちにとっても、車を使用するということは切っても切り離せない側面がありますが、「歩く」という 人間の基本動作は、人々の健康増進はもちろん、この田村圏であってもまち全体に与える効果は計り知れないと実感しています。また、それぞれが歩いて行ったまちの先々に、暮らしがより充実し豊かになる時間や場所があり、さまざまな出会いが広がれば、地域は今よりももっと元気に、「人も自然も健やかに育つまち」につながっていきます。
本年度まちづくり委員会では、田村圏の5年後、10年後の未来が、居心地がよく歩きたくなる「ウォーカブルなまち」になることを見据え、その第一歩として、歩くことに対する意識変革、まちを歩くことが楽しくなる仕掛けや仕組みづくりに向けた取り組みと検討を、田村圏の駅周辺を中心として行ってまいります。
総務広報委員会

総務広報委員会
副理事長
横田 涼
2026 年私たちは東日本大震災から15年という節目を迎えます。あの日の教訓は、時間の経過とと もに薄れさせてはいけない備えの原点です。そして、その備えを実践するのは、地域に暮らす私たち一人ひとりであり、青年会議所もまた地域の一員として行動する責任を持っています。
私は2024 年 8月、山形県で発生した豪雨災害のボランティア活動に田村青年会議所として参加しました。浸水した住宅の泥出し作業を住民と共に行う中で、人的支援の不足や被災者の不安に直面し、平時からの備えと支え合う地域の力の重要性を改めて実感しました。現地では、毎日のように青年会 議所メンバーが被災地に入り、社会福祉協議会と連携して行動していました。その姿は、まさに地域から必要とされる組織の姿でした。
田村青年会議所が2024年田村市・三春町・小野町の各社会福祉協議会と結んだ災害協定は、地域の安心を共に守るための大きな一歩です。2025年は顔の見える関係性づくりを目的に社会福祉協 議会との合同研修に取り組みました。2026年は顔を知れたからこそ、いざという時に動ける関係性へ昇華させることを目指します。
同時に、組織としての基盤強化も欠かせません。例会や総会は、単なる会議の場ではなく、メンバー 同士が理念を共有し、行動の方向性を確認する大切な機会です。青年会議所の歩むべき道を認識し、誰もが参加しやすい体制を整えることで、組織の一体感と持続力を高めていきます。こうした組織環境のなかでJAYCEEとして会員一人ひとりが自覚と責任をもって地域の課題解決に取り組んでいける組織づくりを目指します。
また、地域に対しては、青年会議所の想いと地域の人のつながりが伝わる広報発信を重視します。 ここ最近力を入れているSNS発信に加え、イベント時の対面でのPR活動などを組み合わせながら、事業参加者の声をクローズアップすることで、地域の方々に青年会議所とは何か、正確かつ温かく寄り添う形で伝えていきます。
本年度総務広報委員会では、社会福祉協議会との広域連携、組織運営の充実、多様な情報発信 の三つを柱に、地域に寄り添う組織づくりを推進します。これまでの経験を重ねてきた今、改めて地域 から必要とされる青年会議所の意志を形にしてまいります。

総務広報委員会
委員長
西條 高透
地域の身近な存在に
災害が発生した時、皆さんは冷静に行動ができていますか。凍りつき症候群という言葉をご存じでしょうか。これは、 目の前で経験のない事象が起きた際、約7割の人間が冷静な判断を失い、体が動けなくなる現象のことを言います。日々の様々なシーンでの被災を想定し、どのように行動すべきかを考え、平時から備えておくことが凍りつき症候 群の対策と言えます。
2011年の東日本大震災、私は2日間ビッグパレットふくしまで災害ボランティアを行っていました。そこには年齢や 性別関係なく県内から集まったボランティアの方々により物資の運搬作業が行われ、私も災害ボランティアセンター のスタッフの指示で動いていたことを覚えています。非常時に不特定多数の人間が居る状況の中、的確な指示で先導する方々を目の当たりにし、いざという時に動ける体制をつくっておくことの重要性を実感しました。
こうした迅速かつ効果的な災害支援活動は、田村青年会議所が目指すところになります。田村青年会議所では 2024年に社会福祉協議会との災害連携協定を結んでおります。これは自然に囲まれた田村圏が、いつ起こるか分 からない災害に対し迅速に行動・対策ができるよう、協定書を交わし、団体や自治体の枠を超えた関係性を構築し、地域の安心を共に守るためであります。2025年の合同研修に引き続き、2026年は平時からコミュニケーションを図るだけでなく、より実践的な訓練や研修を行うことで災害時における活動が円滑に遂行できるようにします。
また、少数精鋭である田村青年会議所がこの田村圏の地域課題の解決に向けた運動を行っていくには、JAYCEE として一人ひとりが自覚と責任を持つことが大事です。メンバー全員が活動の目的を理解し、JC活動の活性化や一体感が生まれるよう情報の共有・連携を密にし、JC活動の基盤となる例会・総会への積極的な参加を促します。
また、これまで青年会議所の事業は、参加した人しか活動内容を知ることがありませんでした。しかし、ここ最近力を入れているSNS発信によって、様々な方に知ってもらえるようになりました。こうした地道な情報発信は、田村青年会議所の活動・運動への共感や信用を得ていくことにもつながります。事業に参加できなかった人、これまで事業に 関心がなかった人にSNSを含めた媒体を活用し、「青年会議所はどんな人がいるのだろう」「青年会議所って何をしているのだろう」「活動に参加した人はどんな方がいるのだろう」と興味を持っていただけるよう、日頃の活動報告に加え、私たちの想いや地域の人とのつながりが伝わるようなSNS発信を行います。また、地域のイベント時に対面での PR 活動を行い、多くの人に知っていただける広報活動を展開してまいります。
本年度総務広報委員会は一人でも多くの方に目的を理解していただき、JC活動が共感を呼び、田村青年会議所 という組織が信用されることで、 「地域の身近な存在に」なれるように邁進してまいります。