TEL.0247-62-1250福島県田村郡三春町貝山字泉沢100-1

理事長所信


第40代理事長 白石 正広
所信  共鳴 ~行動が織りなす温もりと活力ある田村圏の創造~
【はじめに】
 我が国日本における少子高齢化や人口減少社会の問題は、経済や地方自治体、社会保障など様々な問題へと繋がっていきます。
様々な要因ともいうべきこれらの問題は、今後益々加速していくことが予測されています。
さらに、未だ復興の道半ばであり大きな傷跡を残した平成23年の東日本大震災、田村市、三春町、小野町の田村圏でも水害をもたらした令和元年東日本台風などを教訓に、今後の自然災害に対する備えも重要課題の一つです。
さらに、世界中に猛威を振るった新型コロナウィルス蔓延などにより新たな問題も発生しています。
時代の変革期とも言われる現在、我々青年会議所は責任世代として、また青年経済人として、これからの田村圏に何を残し、何を築いていくのでしょうか。
 経済や地方自治体の衰退、社会保障問題の怖さとは何でしょうか。
一言で表現すると苦しみです。苦しむことで焦燥感にかられ、他人を思いやる気持ちが薄れ、生きる喜びすら感じることが出来なくなってしまいます。
私は、この世に生を授かり生きているからこそ、楽しく幸せに生きたいと願います。
人間が持つ当然の感情です。対極にある苦しみとどう向き合うかが、明るい豊かな社会実現へ向けて一つのポイントになると感じます。
時代は今、高度経済成長期の「ものの豊かさ」を求めてきた社会から、生きがいややりがいなど「心の豊かさ」を求めていく社会へと変化してきました。
ここで大切なのはどちらかだけを成長させれば良いということではなく、「ものの豊かさ」と「心の豊かさ」のバランスです。このバランスは、皆同じではなく一人ひとり違います。
数値データに頼るばかりでは、人それぞれが求める本音、物事の本質を捉えることは難しいことです。
だからこそ、地域住民の声に耳を傾け、問題を捉えることが必要だと考えます。
そして、最近身近に触れるようになってきたSDGsにも「持続可能な開発目標」と訳されているように、持続可能ということも近年の地域づくりにおけるテーマになっています。
我々はSDGsを積極的に取り入れ、住民の心に歩み寄った持続可能な地域づくりに向けて真摯に田村圏と向き合ってまいります。


【心を通わせる仲間づくり】
 現在、全国各地の青年会議所の多くが会員減少となり、組織運営が困難な状況となっています。
当青年会議所も、全盛期は100名近くの会員がいました。
しかし、ここ数年は30名前後で推移している状況です。
会員減少を抑えているとはいえ、この地域をよりよい地域に変えるには、中長期的な期間と一人でも多くの仲間の力が必要です。
ただ、人を増やせば良いというわけではありません。
5年後、10年後も当青年会議所が存在しつづけ、今ある地域課題や社会問題、新たに出現する多くの難局を解決するためには、同じ志をもった会員が必要です。
だからこそ、青年会議所の目的や活動内容等を伝え、共感した上で入会していただくことが重要です。
未来を見据えて会員一丸となり、心を通わせる会員拡大運動に取り組んでまいります。

【想いが共鳴し行動が織りなすまちづくり】
田村圏においても、人口減少や少子高齢化が地域課題としてあります。
これらの状況を分析すると、出生数よりも死亡数が多いことや転入数よりも転出数が多いことが要因となっています。
この地域課題を解決するには、どの世代の人も安心して生活を送れる地域にすることです。
そうすることにより、出生数の増加や転出数の減少に繋がると考えます。
子どもたちや働き世代、お年寄りをはじめとするこの地域住民にとって、田村圏はどのくらい生活しやすい環境になっているのでしょうか。
各自治体が策定しているまち・ひと・仕事総合戦略(人口ビジョン)を見ると、労働環境や交通インフラ、子育て支援など生活環境に関するものに、不安や不便を感じていない割合よりも感じている割合が多いという結果が出ています。
最近、都道府県や市町村を対象とした幸福度やまちの魅力、住みやすいまちなどのランキング発表が増えています。
ある調査結果によると、福島県内で三春町が住みやすい街では上位という結果でした。
しかし、生活の利便性という部分に関しては、低いという結果でした。
また、似たテーマの調査結果を見ると、調査機関や調査方法によって順位に相違が見られます。
これらの調査結果は、あくまでもアンケートに回答した人達の結果であり絶対とは言えません。
つまり、ランキングや数値データだけで問題提起するのではなく、住民の気持ちに歩み寄って調査する必要があるということです。
そこから、地域課題解決の糸口を見つけ、地域の人たちと共に行政や各諸団体などと連携を図り、住民と創るまちづくりへと繋げていきます。住民と創るまちづくりを通して、この地域に変化をもたらすことができれば、自分は地域を変えられないと思っている人を、地域を変えることができるという意識変革へ導き、一人ひとりがこの地域と向き合い、生き生きとした活力ある田村圏になると信じています。
また、まちづくりは1年、2年でやり遂げられるものではありません。
単年度制という青年会議所だからこそ尚更、役職が変わっても方向性を変えない持続可能なまちづくりが求められます。
そのために、5年後、10年後を見据えたLOMの中長期ビジョンを策定する必要があります。
地域住民の想いを共鳴し、行動が織りなすまちづくりを目指し取り組んでまいります。

【心の豊かさを育む自立したひとづくり】
 近年、スマートフォンなどメディアの発達、そしてメールやSNSの普及により、人間関係の希薄化や地域コミュニティの衰退が生じています。
さらに、新型コロナウィルス蔓延により、テレワークやweb会議等が増加し、人と直接会う機会の減少に拍車をかけています。
これらの問題により、心の不調を訴えている人が増えています。
テレビをつけても児童虐待や自殺などの報道をよく目にします。
児童虐待については、児童相談所の児童虐待相談件数によると年々増加傾向にあります。
自殺者については、警察庁の自殺者数の推移によると平成15年をピークに減少傾向にあるようですが、依然自殺者が多いと見受けられます。
これらのことを少しでも減らしていくために必要なことは、体験を通して人との繋がりの喜びと大切さを知ることです。
人は一人では生きてはいけません。
誰かの助けをいただきながら生きていくものです。
また、助けてもらうだけでなく、誰かを助ける人になることも必要です。
そのためには、「心の豊かさ」を育み人間力を大きくすることが重要であり、児童虐待や自殺などの社会問題を解決する鍵だと考えます。
「心の豊かさ」は、自ら体験することや他人との交流でしか感じられないものです。
地域住民や伝統、自然との共鳴を通して心の豊かさを育む自立したひとづくりに取り組んでまいります。

【多くの機会を掴む組織づくり】
 田村圏を明るい豊かな社会にするためには、当青年会議所の会員一人ひとりが同じ目的に向かいまとまらなくてはなりません。
そのためには、会員一人ひとりが青年会議所活動に関心をもち、青年会議所の可能性を信じ、積極的な組織へと進化する必要があります。
 私たちの活動においても新型コロナウィルス蔓延により変化が起きました。
今まで当たり前のように顔を合わせて開催してきた諸会議や例会、福島ブロック協議会の事業なども感染予防の観点からweb開催という選択肢が増えました。
それにより、会員一人ひとりが参加しやすい開催方法について選択の幅が広がりました。
他方で、理事会構成メンバーと会員間においては計画されている事業内容やJCI日本、東北地区協議会、福島ブロック協議会等の情報が落とされる機会に大きな情報格差があるように感じます。
それにより、メンバー間の熱量や負担に大きな差が生じられ、一部の人たちだけで運営しているかのような雰囲気になってしまうのです。
だからこそ、この地域に田村青年会議所が存在している意義などについて、会員一人ひとりが理解を深め、目的意識を明確にする必要があります。
また、事業計画時における開催日時の選定についても、予め職業上参加できない日時や曜日の確認、開催方法などを会員一人ひとりに確認しておくことも必要です。
なぜなら田村青年会議所は理事長個人の組織でもなく、理事会構成メンバーだけの組織でもなく、会員一人ひとりの組織であるからです。
出席したいが出席できない会員、出席しづらい思いから欠席してしまう会員などに対して、放置するのではなく歩み寄ることが、意識向上や出席率向上に繋がり一つにまとまると考えます。
我々が一つにまとまった時、地域住民や他団体、行政などを巻き込み、田村圏の地域課題を乗り越える運動へと広げていくことができると信じております。
縁を通じて同じ田村青年会議所の会員でいるからこそ、会員一人ひとりが描く田村青年会議所や田村圏の未来について想いを共鳴し合い、会員が少しでも多くの機会を掴む組織づくりを目指します。

【おわりに】
「田村は一つ」の想いを掲げ、田村の地に青年会議所が創立されてから今年で40年目を迎えています。
創立から今日まで、先輩方は田村圏の地域課題と向き合い、シンポジウムや青少年育成事業など様々な事業を開催し、田村圏のために活動をしてまいりました。
先輩たちの活動により、残されているものを一つ挙げるとするならば磐越東線です。
廃線の方向で動いていた磐越東線を存続させるためにシンポジウムを開催しました。
その結果、現在も田村圏の交通手段の一つとして存続し、地域の交通手段の一つとして重要な役割を果たしています。
今の私たちは田村圏に何を残すのでしょうか。残すといっても、田村圏のためにつながるものでなければいけません。持続可能な地域へ向けて、一人ひとりの想いが共鳴し行動が織りなす地域づくりから、温もりと活力ある田村圏の創造を目指し、一年間邁進してまいります。



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